❝柚餅子❞の由来は、今から400年位前の江戸時代に遡ります。
当時、泰阜村は「南山郷」と呼ばれる天領で、年貢として、米の代わりに「くれ木」五百石柚餅子を納めていました。
そして、年貢を全部納めるとお祝いに「くれ木祭り」をしましたが、その折、酒のつまみに柚餅子を味わったそうです。
柚餅子は、柚子の中身をくり抜いて味噌・ゴマ。胡桃などを詰めて蒸し1ヶ月ほど日陰干ししてつくります。
伝統的な保存食で、今でも15軒くらいの家が、それぞれの家の味の柚餅子をつくっています。
そのうち、1件の農家が「柚餅子生産組合」を設立して、泰阜村の特産品として市販しています。
柚子の香りとほろ苦さ、具の甘みが絶妙の味わいです。
❝柿巻❞は、市田柿(干し柿)を開いた中に柚餅子を短冊に切って巻いたもので、ゆずの香りと干し柿の甘味が調和し、自然豊かな味わいです。
どちらも、薄く切ってそのままお召し上がりください。