五百石ゆべし柚子っ子
ゆべしをつくり出したのは、昭和34年秋です。
私が20歳のときからです。
当時村長をしていた義父さんが、村を知っていただくために、昔この家でつくっていた「ゆべし」を贈答品にしたいとのことで、伝統食品を受け継いでつくることになりました。
18年間は、自家用の贈答品や保存食でした。
昭和52年の秋、加工場をつくり、量産し、販売も始めました。
泰阜村ゆべし生産組合を設立しました。
最初は、3,000個位つくり、みやげ店等で売ってくれました。
平成4年には、全国観光みやげ品として、厚生大臣賞や県知事賞をいただくことになりました。新聞やテレビ放送や皆さんに宣伝していただき、村の特産品となりました。
平成12年には、県の「味の文化財」の指定も受けました。
ゆべしのつくり方
つくる時は、11月中ごろから3月中ごろまで毎日つくります。
真空パックして保存します。
- ゆず丸ごと1個使います。
- 中身をくり抜く
- くるみ、ごま、みそ、米の粉、さとう等をミキサーで練り、くり抜いたゆずへ詰め、切り取ったゆずのふたをします。
- 数時間蒸してから、1ヵ月半から3ヶ月くらい、冬の寒い風で干します。昔からの保存食です。
現在では、珍味として、お酒のおつまみやお茶請け、お料理等に使われ、喜ばれています。